JAIC固定長フォーマットの開発目的

JAIC固定長フォーマットの開発目的

繊維産業EDI標準メッセージの項目内容を検討し業界標準としての実用性に富んだ最適なEDIメッセージができあがると考えています。

JAIC固定長フォーマットの開発目的 各メッセージ

 

従来のEDI(電子データ交換)は固定長フォーマットの形式が一般的でした。

最近では可変長フォーマットによる国内標準のCII(TIRA‐EDI)、国際標準のUN/EDIFACT(JEDICOS)を採用したEDI化計画する小売(百貨店)が増えてきました。そのためアパレル側は個々の様式に対して個別対応を迫られています。

そのような状況で個別対応を少しでも減らすために、当委員会では1.現状のJCA手順を基本とし2.固定長フォーマットでの素早いプログラム開発を実現し、さらに3.最新の標準案に準拠した項目の洗い出しと絞り込みを行いました。

既存のJCA手順などを用いることでローコスト(トランスレーターソフトは不要)を狙い、既存のプログラムを若干修正することで迅速な対応を実現し、さらに繊維産業EDI標準メッセージを使用した標準化を進めるために考えたのがアパレル側共通のEDIメッセージとなる「JAIC(Japan Apparel Industry Council)固定長フォーマット」です。

具体的には繊維産業EDI標準メッセージの各メッセージ項目をアパレル側の立場で必要と思われる項目を選び出し、運用上最低限度に絞り込む作業を当情報システム委員会で行いました。

これらメッセージを使ってEDIを開始する際には、実施を予定する小売側が使用するメッセージ項目とJAIC固定長フォーマットのメッセージ項目を事前にすり合せる必要があります。

すり合せの結果JAIC固定長フォーマットのメッセージ項目が足りず、EDI運用上で必要不可欠な場合は、当情報システム委員会で汎用性、共通性、普遍性などを勘案して項目の追加を検討します。

これらの検討作業を繰返し行うことにより、業界標準としての実用性に富んだ最適なEDIメッセージができ上がると考えます。(XML形式によるWebEDIにも対応可能)

また、小売側の各種EDIフォーマット(固定長・可変長UN/EDIFACT・CI I)をJAIC固定長フォーマットに変換する作業(トランスレート)を、情報処理企業で行う仕組み作りを併せて進めております。