レポート一覧にもどる

2021.03.19

外国人教育内製化の取組

SHARE THIS ARTICLE

  • mail
  • facebook
  • twitter
  • google+
  • pintarest
  • link

アパレル業界の販売現場では人手不足が顕著であり、外国人を始めとした多様な人材活用が求められています。今回は、既に外国人を活用されている「株式会社エス・グルーヴ様」に対して、外国人教育内製化の取組を支援しました。
担当コンサルタント絆グローバル平野麻紀子氏から、当取組について好事例を共有いただきます。

 

Q.現在、外国人従業員教育を内製化している企業は多いのでしょうか?

 

講師の平野コンサルタント

A.日本で外国籍労働者の増加が予想される中、多くの日本企業にとって馴染みのない「多国籍従業員教育」は外部教育に頼りがちな企業が多いのが現状です。その中で、今回エス・グルーヴ様が取組を導入した理由は、多国籍従業員教育の内製化を図るノウハウを得るためでした。
それは、彼らが会社の基盤を創る従業員教育を重要視しているからであり、良質な教育を内製化することが会社を持続可能な発展へ導く重要なポイントだと理解されていたからです。

 

Q.今回、外国人教育の内製化では、何から取り組みを行ったのでしょうか?

A.会社を持続可能な発展へ導くために教育や取り組みを行うならば、順番が重要です。


① まず会社ビジョンの確認を行いました。ビジョンによって従業員が目指すべき地点が定まり、足並みが揃いやすくなります。ビジョンは「〇〇な会社になる」などの自分ファースト視点ではなく、その上の「お客さまや社会の幸せ」まで視点を上げて設定する事が重要です。
② 次に、社内教育担当者が意識合わせを行いました。担当者の人選が可能であれば、発展を目指す意欲の高さで選ぶのがお勧めです。内製化していく教育と組織創りに必要なマインドを、先立って理解してもらいます。
③ そして欠かせないのが、社内説明会です。組織創りは、教育担当や外国籍従業員の直属の上司が担当者ではありません。彼らを含む従業員全員が担当者です。教育担当者が行う指導の効果が持続するためにも、従業員全員を当事者にする必要があります。
④ そして、最後に外国籍従業員が教育を受けました。

 

Q.組織の持続可能な発展へとつなげていきたい場合、どのような教育内容がお勧めでしょうか?

A.組織を持続可能な発展へ導き会社ビジョンを達成することを従業員教育の目的とするならば、全ての教育は、組織や人財としての「基盤を築く」ための内容でなければなりません。
例えば、異文化理解研修では、外国の異文化情報の付与に重きを置くより、いかなる異文化に直面してもスムーズに違いを受入れ、成果を出すためのコミュニケーションに繋げるマインド養成を重視しながら異文化情報を付与します。指導力を高めるためのスキル付与に重きを置くより、良質な指導に必要なマインド養成を重視しながらスキル付与を絡める必要があります。

 

Q.一般的に、企業や研修参加者はマインドよりもスキルを求める傾向が高いと思いますが、スキルよりマインドを重視する理由は何でしょうか?

A.一般的に、教育を受ける従業員はスキルや新しい情報によって自身の不足を埋めようとします。しかし、新入社員は別ですが、スキルを探している従業員は、実際のところ得たスキルを活かせる段階に辿り着いていないことが多いです。マインドが充分備わっていれば、既にあるスキルで成果を出せることが多くなります。
今回の取組でも、外国籍従業員とのコミュニケーションの質を高めるために、即効性あるテクニックを求める声が挙がりました。今日明日のコミュニケーションの質向上に緊急性を感じている人が、即効性のあるテクニックを求めるのは当然だと思います。
しかし、新しいテクニックを得ても効果が持続しなければ、立ち止まる時です。自身のマインドを確固たるものに育てる作業に向き合い、自身を持続発展する人財に仕上げる番です。

 

Q.今回の取組でエス・グルーヴ様が得られたものは何でしょうか?

A.エス・グルーヴ様は、今回の支援を受けて、外国人従業員のみならず、すべての従業員教育に活かせるものだと思われたようです。また、受け入れ側の土台作りがきちんとされたうえで教育を行うことが、持続可能な企業へと発展し続けることができると感じられたとの事でした。
国籍関係なく従業員が能力を存分に発揮し成果へ繋げるには、そこに居れば従業員が育っていく組織を創ることが大切です。ここを理想論で片付けず、目を背けたい課題にも向き合い、取組を先送りにしないエス・グルーヴ様のような強さが、組織の持続可能な発展をたぐり寄せると感じました。

SHARE THIS ARTICLE

  • mail
  • facebook
  • twitter
  • google+
  • pintarest
  • link