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2018.11.26

育成・定着支援
(団体課題別人材力支援事業)
「モチベーションアップセミナー 『エアークローゼット特別セミナー』」
~社長と社員で実践する“共感作り”~
開催レポート

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2018年11月26日、一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会では、人材育成事業の一環として「モチベーションアップセミナー『エアークローゼット特別セミナー』」を開催した。

当日は、東京・港区にある㈱エアークローゼット本社がセミナー会場となり、代表取締役社長兼CEOの天沼聰氏が登壇。自社で取り組んでいる社員のモチベーションアップのための施策を、詳しくお話いただいた。

 

 

 

 

組織作りへのこだわり

 

㈱エアークローゼットが手がけるのは、自宅で受け取れる月額制のレンタル衣料サービスだ。2014年の創業から4年、現在では15万強の会員を抱え、20代~40代の女性を中心に、事業規模を伸ばしている。同社では約200人のスタイリストを用意し、会員1人1人の好みにあったコーディネーションを提案する。

取り扱うアパレルブランドは、300社を越えた。

 

今回講師を務めた天沼氏は、コンサルティング会社、楽天を経て同社を立ち上げた。世界を舞台に戦える組織を、ゼロから起業したいと願い、起業してからは組織が休まず走り続けていられるには、どうすればいいのかを考え続けてきた。同氏がこだわるのは、「経営のなかでの組織作り」だ。そのため、社員とのコミュニケーションを非常に重視している。

 

当日セミナーに参加した人のなかでも、「エアークローゼットの会社作りに興味があった」「(今年6月に開催された同社の)セミナーを受講し、とても共感したから」「前回も天沼社長のセミナーを聞いて勉強になったため」など、天沼氏の実践する組織作りに大きな関心を寄せているメンバーも多かった。

 

 

 

 

ゴールを見据えて高まる社員のモチベーション

 

「お客様に新しい服と出会う、わくわく体験を届けたい。この気持ちが商品を作りあげていると感じます。サービスの細部に、組織の想いをどのように宿していけるのか、その流れをどれだけ組織に浸透させられるのかを常に念頭に置いて動いています」と天沼氏。

 

 

実際、組織が一丸となるために、同社では「9Hearts」というルールを作り、仕事をする上で大切にしたい共通の認識を育んできた。「お客様の感動が第一」「スピード感を持ち、動く」「シェアをし、チームも自己も成長する」など、これまでの概念にとらわれず、必要と思った行動を社員自身が主体的に起こして行く。

 

ほかにも、毎週行われる全社会議の冒頭では、会社の損益計算書を社員に提示し、徹底的な情報開示に努めている。さらに年2回の合宿、報奨制度(ALL HANDS ON DECK賞)などを取り入れ、社員たちが共感できる文化を作ることに注力してきた。

 

 

社長を始め社員同士は、ニックネームで呼び合う。さまざまな共通体験を多くこなすことで、会社と事業について理解し、全メンバーが同じ言葉で会社の目指す先を語れることを目指している。

ユニークなのは、仕事を終えて帰宅するメンバーが、社内に残っているメンバーに握手をして帰っていくことだ。一日に一度、全員が目を合わせて握手することで、相手の様子、組織状態が見えやすくなる。そこから生まれる他愛ないコミュニケーションもまた、社員同士の結びつきを強めてくれるという。

 

 

 

 

役割に合わせた研修を導入

 

さらに、同社の取り組みで興味深いのは、リーダーやグループ長、社長室など役職に合わせた研修制度を充実させていることだ。その中でも、各リーダーから寄せられるこまめな「週報」は、毎日の業務をスムーズにするだけでなく、リーダーと社長との、企業文化に対する浸透の度合いを均一にしてくれる。

毎週月曜日15分間、先週やったこと、今週やることをすり合わせ、お互いの仕事の進め方を確認していくのだ。

 

 

「皆がのびのび活躍できる環境を、常に把握して整備しておきたいんです」と天沼氏。「今後も組織に対してメッセージを伝え、新しい試みをどんどん続けていく姿勢は変えません。

常に最善を尽くせるよう現状を知り、改善を続けていきたいと思います。あくまでも、共通した文化浸透に注力していきたいですね」。

 

 

 

 

セミナーを終えて

 

㈱エアークローゼットによる、組織作りのヒントがたくさん詰まった2時間のセミナー。スクリーンに映し出された同社の施策に聞き入る参加者たちのなかには、時折熱心にメモを取る姿も見られた。

「現職場において活かせる事例があった」「経営理念・風土を作るのは大切だと思った」「社内においても徹底的な情報のシェア・コミュニケーションを行っていることがわかった」「組織作りの重要性を再確認できた」「コミュニケーションの大切さ、浸透させることの大切さ、継続することの必要性を感じた」など、新しい発見をした参加者も多かったようだ。

 

「組織作りには正解も完成もない」という講師の言葉通り、社員のモチベーションを引き出すための施策は、一社一社異なって当然だ。それでも忘れてはならないのは、その根幹を支える経営者や社員たちの変わらない理念だ。目指すゴールを共有し、いま何をすべきかを明確にしていくこと。今回のセミナーでは、会社のトップとして、管理職として、そしてメンバーの1人として、日々現場で取るべき対応をしっかり学ぶことができたのではないだろうか。

 

 

 

 

<人材育成委員会担当>

一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会 事務局:川名

 

<人材育成委員会担当>

アパレル・ファッションコンソーシアム

一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会 事務局:川田・川名

アデコ株式会社 担当:町田

 

※本事業は(公財)東京しごと財団より委託を受け、アパレル・ファッションコンソーシアムが運営しています。

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